牛島閘門 [土木構造物]

富山 (41).JPG
富山は、かつて北前船の寄港地として栄え、岩瀬港と市内は神通川を使った水運が物流を担っていた。現在の伏木富山港は、中国・韓国・ロシアを結ぶ重要な港として機能している。
富山の街を南北に流れる神通川沿いに富岩運河(ふがんうんが)が建設されたのは1934年(昭和9年)であり、この運河を中心に都市計画が立てられた。

富山 (43).JPG


閘門は、水位差のある運河に船を航行させるための「水」を使った「エレベーター」である。パナマ運河(標高差27 m)が有名だが、ここ富山では3.1mの水位差を「中島黄門」と「牛島閘門」2か所でコントロールする。
中島閘門は、鋼製の扉をもつ国の重要文化財。この牛島閘門は、60㎝の水位差ということもあり木製の扉で、国の登録有形文化財である。イギリスの多くの運河の閘門もこのタイプが多い。

なんとも美しい。
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コメント 6

21世紀中年

なるほど「エレベーター」ね。まとをえた解説、ありがとうございます。
by 21世紀中年 (2009-09-02 05:09) 

esme

>21世紀中年さま
「はるばる」からのコメントありがとうございます。
カゼなど御召しにならぬよう・・・
by esme (2009-09-02 11:55) 

cjlewis

かっこいいですね。
ずいぶん幅の狭い川に見えますが、かなり頻繁に船の往来があったんでしょうか。。。
by cjlewis (2009-09-02 15:32) 

esme

>cjlewisさま
コメントありがとうございます。
この閘門は、市内を流れる「いたち川」につながっていますが、閘室の大きさ(L=12m)から見ると荷物を運ぶ大きな船は行き来してせず、人が乗る船が通っていたものと考えられます。現在は、富山城址と県庁の間を流れるいたち川の支流「松川」に小型の遊覧船乗り場があり、観光目的の船が走っているようです。牛島閘門も通れればぜひ乗りたいですね!
by esme (2009-09-03 00:11) 

mtanclub

木製の機能美が美しいです。
by mtanclub (2009-09-03 10:01) 

esme

>mtanclubさま
お立寄り、ありがとうございます。
「木」を使うことって、その後ろに「機械」ではなく「人」が見えてくるのは不思議ですね!「レンガ」も同様ですね。。
by esme (2009-09-03 17:40) 

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