太田川と雁木 [土木構造物]

広島:雁木27.JPG
広島の街は太田川の河口に広がっている。


子供のころ社会の時間に習った「三角州」。川が上流から運んでくる土砂が、海に流れ込む場所に堆積してできる陸地のことだ。
その三角洲の上に広島の都市が築かれている。広島を流れる太田川は川筋が6つに分かれ、短冊状の細長い土地が橋によって結ばれ、水辺が身近に感じられる。
そんな太田川には、「雁木組」という地元NPOが運営している「水上タクシー」がある。小さな船で太田川にある「雁木」で乗り降りができるシステムだ。もちろん事前に連絡をしてA点からB点までと予約をしなければならないが、道路でなく川面を移動するのは気持ちがイイ。又、水辺の低い視線から町並みを見ることはとっても新鮮だ。

この日は、天気も良く穏やかだった。あの原爆ドームや大きな雁木、個人宅用の小さな雁木、昔の人達は僕らが車で移動するように船で移動していたに違いない。
太田川を船で走っているときに気がついたことがある・・・・。護岸に手摺がないことである。
広島では、川は近寄ってはいけない場所ではないと言うことなのか。あるいは酔っ払って川に落ちることは自分の責任なのか、いずれにせよ「川」と「生活」が一本の柵で仕切られない身近なものなのかも知れない。

東京の川は、コンクリートで固められている。しかしながら広島の川は、人が一つづつ積んだ石垣でできている。

なんとも美しい


広島:雁木14.JPG

広島:雁木7.JPG

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広島:雁木18.JPG

広島:雁木22.JPG

広島:雁木23.JPG

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コメント 10

cjlewis

ヴェネチアに行ったとき、運河に面してドアのある建物を多く目にし、なるほどと思ったことがあります。
個人宅用の小さな雁木、、、今の日本にもこんなところがあるんですねえ。渋滞知らずでいいかも!
by cjlewis (2009-12-08 08:33) 

konkichi

かつて広島に出張に行った折、定番の広島焼きを食そうとふらついていると、おでん屋があり、ふところがりみました。おでん鍋??の中を垣間見ると、なんとそこにはおなかのぷっくり膨らんだカキがいらっしゃいました。
まいう~(^^)
そんな思い出と、宮島で食べた焼きカキの濃厚なうまさは忘れられません。すみません、写真見て思い出したので・・・・・

by konkichi (2009-12-08 23:20) 

21世紀中年

河川や水路を「道」ととらえると、これまでとは違ったけしきがみえてきそうですね。
by 21世紀中年 (2009-12-09 08:44) 

ビアンカ

ご訪問 & nice & ありがとうございました。
やっと更新しましたので、お時間ありましたら遊びに来て下さい。
宜しく、お願い致します。
by ビアンカ (2009-12-09 11:03) 

乃亜

情緒ある感じしますね。
by 乃亜 (2009-12-09 14:56) 

esme

>cjlewisさま
家から船に乗れるって素敵ですよね。差し詰め「ボート・ハウス」って感じなのかな・・。
>konkichiさま
貴君とよく出張行きましたね。全国各地・・。懐かしいです・・またコメントくださいね!!
>21世紀中年さま
川や水辺は隔てるものでなく、船さえあれば「繋げるもの」なのかも知れません。
>ビアンカさま
こちらこそ、お立ち寄りくださいね!!
>乃亜さま
コンクリートと石でこんなにも違うんですね。人がひとつひとつ手で作ったものには「思い」を感じることができます。
by esme (2009-12-09 22:56) 

こぐまね

コメント&nice!ありがとうございました。この間、川に面した大阪の有名な公園巡りをしてきましたので近々、記事に書きます。お楽しみに!
by こぐまね (2009-12-10 23:07) 

esme

>こぐまねさま
コメントありがとうございます。楽しみにしてます!!
by esme (2009-12-10 23:14) 

ジャイアン

コンクリートで固められた護岸とは大違い。こうであって欲しいねぇ。
by ジャイアン (2009-12-14 12:45) 

esme

>ジャイアンさまあ
コメントありがとうございます。思わぬ方からのコメント、とっても嬉しいです。落ちても他人のせいにしない!!皆が自己管理ができれば手摺は要りません。石で護岸を造るにはお金がかかりますが、とっても美しいです。
by esme (2009-12-24 21:52) 

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